SDGsのロゴの使用には注意が必要!

SDGsのロゴの使用には注意が必要!

SDGsのロゴの使用方法について解説しています。

このロゴマーク、使用にはルールが存在します。許可申請が必要なケースもあります。

安易に使用して、トラブルにならないように、まずは正しい使用方法を見ていきます。

ここ最近、「SDGsのロゴやバッチ」を目にすることが増えてきたように思いませんか?

店員さんや会社員が襟元につけていたり、政治家や芸能人などがつけていたり、アイテムの1つになってきている気がします。
17色に彩られた円形のバッジです。

企業としても、SDGsへの取り組みでクリーンなイメージをアピールできたり、そこを起点に興味を持たれたりというプラスの作用があります。

世間の流れに乗って、自分たちの会社でも取り入れようと思うケースも出てくると思います。

自社のパンフレットや提供するグッツにSDGsのロゴを入れようかな?個人で運営するWebサイトにSDGsのロゴを入れようかな?などです。

ただ、このロゴマーク、個人、法人問わず使い方を間違えば、ペナルティになる場合も含んでしますので、国連本部のページを参考に正しい使用方法を見ていきます。

私のお勉強として記事にしましたので、参考にしていただけると幸いです。

目次

SDGsのロゴの意味

2014年に国連からの依頼によりスウェーデン出身のクリエイティブ・ディレクターのヤーコブ・トロールベック氏によって作成されました。

彼は、「すべての目標が一つになり、統合されている印象を与えられる、太陽のような形状のものにしたかった」と説明しています。

シンプルなロゴ、言葉から行動につなげるにはどうすればいいのかという作者のSDGsへの想いが伝わってくる気がします。

<参考:SB.com「SDGsのロゴをどうデザインしたか――開発者が秘話を明かす 」(2022.12.24)>

SDGsロゴの種類

17色のカラーホイールのマークは馴染み深いと思います。
一目でSDGsを認識できますよね。

SDGsのロゴやアイコンは複数の種類がありますので、一部を見ていこうと思います。

17色のカラーホイール

ダウンロードは国連広報センターから行えますので必要に応じてどうぞ
<出典:国際連合広報センター 」(2022.12.24)>

ページを開くと下記がそれぞれダウンロード可能です

・SDGsポスター(17のアイコン 日本語版)
・SDGsロゴ(縦・横)
・SDGsロゴ白黒(縦・横)
・17の目標のアイコンを個別に(日本語版)
・17の目標のアイコン(カラー反転)を個別に(日本語版)
・17の目標のアイコン(白黒)を個別に(日本語版)
・ロゴ使用のためのガイドライン(日本語訳)

SDGsロゴ(バージョン2)
※バージョン1はほとんどの方が使用しないと思いますので割愛します。

SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS

・SDGsロゴ(縦・横)

17の目標アイコン+カラーカラーホイール

↑画像をクリック(タップ)すると拡大します

・SDGsポスター(17のアイコン 日本語版)
・17の目標のアイコンを個別に(日本語版)

17の目標のアイコン(カラー反転)

・17の目標のアイコン(カラー反転)を個別に(日本語版)

SDGsロゴに使用許可が必要なケース、不要なケース

このページのはじめでも軽く触れましたがSDGsのロゴの使用は、許可が必要な場合と不必要な場合があります。

もちろんですよね。

自分の会社や自身の行動があたかも国連と連携してるように見えてしまっっては、顧客に勘違いをさせてしまったり、事実と異なる状況が発生したりする可能性がありますからね。

ということもあり、許可が必要な場合とそうでない場合が明確に提示されていますので確認しておきます。

許可が必要とされるのは、「資金調達目的」と「商業用途」の2つです。
反対に許可が不要となるのは、「情報目的」ということです。

許可が必要なケース

資金調達目的

資金調達目的での使用とは、SDGsを支援する活動の費用を賄うための資金の調達を意図する使用を指す。SDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび17のSDGsアイコンは、このような資金調達目的で使用できるが、その際には国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結を必要とする。

商業用途

商業用途での使用とは、SDGsをさらに広めるための営利主体による、または、商業的もしくは販促用商品および/もしくは製品における使用を指し、これは国連による事前許可と、適切なライセンス契約の締結によって認められることがある。

許可が不要なケース

情報目的

情報目的での使用とは、主として例示的かつ非商業的で、資金調達を意図しない使用を指す。SDGsロゴ・バージョン2、SDGsカラーホイールおよび17のSDGsアイコンは、このような情報目的で使用でき、その際には国連による事前許可も、ライセンス契約の締結も必要とされない。

ご自身、もしくは企業が自社のSDGsの取組み事例の紹介等でのロゴ使用では、申請は不要ということです。

禁止事項

ご自身がデザインしたものに、SDGsロゴを使用したいとき、全体的な調和を考えて、SDGsロゴを修正したいと思うことがあると思います。

ただ、SDGsロゴ側で禁止されている内容が存在しますので、こちらも確認しておきます。

下表がガイドラインに記載されている禁止事項です。基本的に、手を加えることは禁止されています。

ロゴ
・拡張したり、押しつぶしたり、歪めたりしない。
・要素の位置を変えない。
・活字書体を変更しない。
・陰付けをしない。
・その他の色と混ぜ合わせない。
・DEVELOPMENTの “O” にカラーホイールを動かさない。
・突き出したり、斜角を付けたりしない。
・色の上に黒色のロゴを用いない。


カラーホイール
・拡張したり、押しつぶしたり、歪めたりしない。
・要素の位置を変えない。
・カラーホイールを色付けボックスに置かない。
・陰付けをしない。
・色彩を変えない。
・トリミングしない
・突き出したり、斜角を付けたりしない。
・SDGsカラーホイールの中心に色を用いない。
・アイコンをカラーホイール上に置かない。
・アイコンをカラーホイール内に置かない。
・SDGsロゴをカラーホイール内に置かない。
・カラーホイールの要素の位置や大きさを変えない。
・当該主体のロゴをカラーホイール内に置かない。

アイコン
・拡張したり、押しつぶしたり、歪めたりしない。
・要素の位置を変えない。
・陰付けをしない。
・トリミングしない。
・四角形以外の背景に収めない。
・アイコン間で色を交換しない。
・アイコンの色を変えない。
・突き出したり、斜角を付けたりしない。
・活字書体を変えない。
・一部のSDGsアイコンを混合、対比またはグループ分けすることで、恣意的な類型を作らない。
(SDGsアイコンは一列あるいは左寄せでグループとして表示できる。)
・SDGsアイコンのグラフィックは、当該アイコンから取り出して使わない。

組み合わせ
・非国連主体ロゴとSDGsアイコンの間に100%黒色で0.5ポイントの線を加える
・他のカラーや太さ、装飾線などは不可。
・「(主体名/私たち)は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています」という文言を添えること。

使用許諾申請方法(資金調達目的、商業用途共通)

国連本部のメールアドレス

sdgpermissions@un.org

件名

SDGLOGO/ICON REQUEST

メール本文

1、アイコンやロゴの使用方法や用途を簡潔に記載する。
2、使用用途がSDGsの精神と目的に合致していることを説明する。
3、サステナブルなビジネスの実践と素材について記載する。
4、商品とSDGsの整合性を具体的に記載する。
5、アイコンやロゴの入ったサンプルや試作品の画像を添付する。

メールは英語で作成する必要があります。

申請方法の変更が発生する可能性がありますので、申請を行う際は最新のガイドラインをご確認ください。

まとめ

今回は、SDGsロゴについての使用方法について掲載させていただきましたが、申請が必要なケースや使用にあたっての細かなルールが設けられていることに驚いたと思います。

当サイトで取り上げる、個人でSDGsに貢献する人には、ロゴを使用して、何かをアピールしたり、商用で利用することはないと思いますが、場合によってはあなたも仕事でSDGsの担当になることがあるかも知れませんので、その時はガイドラインに沿った対応があるということを知っているだけでスムーズに取り掛かれると思います。

また、使用ルールには、変更が加えられる可能性がありますので、使用を検討するときには、必ず最新の情報を確認するようにしましょう。

最後までご覧いただきましてありがとうございました(^^)/


関連記事

新型コロナワクチン接種と副反応の状況

新型コロナワクチン4回接種を完了しました。「髪の毛が、ばっさり抜ける」、「腕に痛みとしびれが続く」、「倦怠感がずっとある」など、ワクチンを打[...]

記事を読む

sDGsの基礎知識サムネ画像

私たちから見るSDGsの基礎知識

私たちにもできるSDGsの取組みがあるのをご存じですか?SDGsがどういうものなのか、分かりやすく難しい言葉は解説を入れながら、基礎の基礎を[...]

記事を読む